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「良い機会だ、レッサーパンダ愛好会だったか? そこで、友達作れ」
伊織、無茶を言う〰
しかも、レッサーパンダ愛好会の事まで筒抜けか!
南め、覚えてろよ!!
「友達作れって言っても、会員は俺といっちゃんと中谷・鹿野の4人だけだよ?」
尊の言葉に、伊織は低く笑った。
なんだか怪しい笑い方だ。
なんだ?
なんか、企んでる……?
問い掛けようとしたその時、俺を呼ぶおじさんズの二重奏に遮られてしまった!!
「「和泉ぃ、パパだよぉ、何処かなぁ~」」
おじさん2人が、猫なで声で俺を呼んでいる……パパって……ちょっと……
「うわぁ、きしょい!!」
叫んだのは、都織。
その声を聞きつけて、おじさんズが現れた!!
「「ここか!!」」
バタンと開かれたドアから、おじさんズが飛び込んで来る!!
髪と目の色以外は伊織にそっくりな伊織のお父さんは、俺を見つけるとぶわっと涙を流しながら俺を抱き締めた!!
「和泉ぃ、ご免なぁ、あんの悪魔女に虐待されてたのに気付いてやれなくて!!」
悪魔女?
尊のお父さんは雌狐(メギツネ)で、伊織のお父さんは悪魔女(アクマジョ)?
母さん、おじさんズの印象、最悪だぞ?
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