五匹目 レッサーパンダは 斗う!?

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「良い機会だ、レッサーパンダ愛好会だったか? そこで、友達作れ」 伊織、無茶を言う〰 しかも、レッサーパンダ愛好会の事まで筒抜けか! 南め、覚えてろよ!! 「友達作れって言っても、会員は俺といっちゃんと中谷・鹿野の4人だけだよ?」 尊の言葉に、伊織は低く笑った。 なんだか怪しい笑い方だ。 なんだ? なんか、企んでる……? 問い掛けようとしたその時、俺を呼ぶおじさんズの二重奏に遮られてしまった!! 「「和泉ぃ、パパだよぉ、何処かなぁ~」」 おじさん2人が、猫なで声で俺を呼んでいる……パパって……ちょっと…… 「うわぁ、きしょい!!」 叫んだのは、都織。 その声を聞きつけて、おじさんズが現れた!! 「「ここか!!」」 バタンと開かれたドアから、おじさんズが飛び込んで来る!! 髪と目の色以外は伊織にそっくりな伊織のお父さんは、俺を見つけるとぶわっと涙を流しながら俺を抱き締めた!! 「和泉ぃ、ご免なぁ、あんの悪魔女に虐待されてたのに気付いてやれなくて!!」 悪魔女? 尊のお父さんは雌狐(メギツネ)で、伊織のお父さんは悪魔女(アクマジョ)? 母さん、おじさんズの印象、最悪だぞ?
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