五匹目 レッサーパンダは 斗う!?

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だがしかし、それはそれ、これはこれ、だ! 何しろ俺は、今日尊の家の子にならないと―― 「焼き肉が食べられない!!」 「はっ?」 母さんの疑問なぞ、どうでもいいや! 「なので母さん、俺は今日からたけちゃん家の子になります!!」 ぷっと伊織が吹き出し、尊がじっとりと俺を見、尊父が勝ち誇った顔(所謂、ドヤ顔、だね?)して伊織父を見やるなか、ころころと鈴を転がす様に笑いながらおばさんが言う。 「綾乃、ざまあみなさい! 貴女、お肉に負けてよ?」 ガックリと肩を落とす母さんは、恨めし気に俺を見た。 「冗談はさておき、いっちゃん、決定した事を教えるわね?」 お肉で脳内を埋め尽くしながら、俺は頷いた。 「いっちゃんはたけちゃんのお家で、高校卒業まで生活する事になったわ」 おばさんは、俺に理解させようと、ゆっくりと説明してくれた。 俺が尊の家で生活するのは、自分家だとまた家事をしてしまうから、と言う事らしい。 自宅は、母さんと和美で家事をやる。 おばさんも、一切手伝わない。 俺の小遣いは、和美と同額にする。 今までの差額は今度のボーナスで、家事代行代も含めて、全額俺に支払う。
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