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影はゆっくりと動いて、入口横のスイッチに手を伸ばし、パチリと明かりをつけた。
急に明るくなった眩しさに、目がついていけない。
2人揃って、ギュッと目を瞑る。
「えーと、どっちがどっちだっけ?」
影は問い掛けてきた。
恐る恐る目を開けて、今はちゃんとした姿になっている元影を見やる。
「「どちら様で?」」
同時に問い掛ければ、また吹き出された。
180位あるかな?
伊織よりほんの少し低い位みたいだから、そんなもんだろう。
でも、かなり長身だ。そして又、そこそこの美形……けど、知らない。
この学校、美形率高いよ、まったく!!
「あっ俺、 鹿野 友明(シカノ トモアキ)。 隣のB組 宜しく」
「「はぁ、宜しくお願いいたします」」
鹿野はまた吹き出した。
「で、どっちがどっち?」
「成瀬です」
片手を上げて、俺は名乗る。
「黒岩です」
尊も手を上げて名乗った。
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