五匹目 レッサーパンダは 斗う!?

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支払う金額は、おばさんがきっちり計算するそうだが、幾らになるのだろう? 「俺、別に要らないよ?」 「駄目よ、いっちゃん。 親しき仲にも礼儀あり、よ。 特に綾乃は、やってはイケない差別をしたのだから、余計にちゃんとしないとね?」 シュンとする母さんをよそに、おばさんは続ける。 「和也さんのご両親が渡したお年玉分も、勿論含めます。 いっちゃんの通帳に入れておくわね?」 それから、尊の家に俺の生活費等を渡す。 俺と会う時は外、または尊か伊織の家でのみ。 自宅では、絶対会わない。 自宅だと、家事をしてしまうから。 尊の家で高校卒業まで暮らした後は、俺の好きにしてしいいらしい。 そのまま尊の家にいても良い、伊織の家に行っても良い。 但し、母さんと和美が家事を出来ないうちは、自宅に戻るのは厳禁、だって。 母さんにとって、かなり厳しい決定だけど、大丈夫だろうか? 「母さん、大丈夫? 出来る?」 心配になって訊いたら、母さんは笑った。 「頑張る!! いざとなったら、お手伝いさんを雇うわ!!」 ……元気に答えた母さん、おばさんに拳骨食らった……
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