五匹目 レッサーパンダは 斗う!?

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「この調子でいくと、和泉は一生家の子だな?」 たか兄が、ぼそりと呟いた。 俺もそんな気がする…… 「ダメー! 和泉は私の!」 喚く母は、自分次第と言う事がわかっているのだろうか? でも、良かった! 俺、母さんに大切に思われていたってわかって、良かった! 和美とは姉妹みたいに仲良くやってるのに、どうも俺は避けられている様な気がしてたから、気にはなってたんだよねぇ。 でも、なんで避けられていたんだろ? 「母さん、俺の事、避けてたよね?」 訊いたら、母さんは照れた。 何故に照れる? 「だって和泉ったら、益々和也に似てきて……なんだか照れ臭かったんだもん」 ……俺、息子 ……父さんじゃありません! 構わず、母さんは続ける。 「和也より少し背があって、和也より痩せてて、和也みたいに出来る男じゃないけど、なんだかほわんとしたとこなんかもそっくりで……高校生の和也みたいで、照れ臭かったんだもん♪」 バチーン、と背中を叩かれ、一瞬息が詰まった!! 痛みと呼吸困難で苦しむ俺を、慌て尊が介抱してくれた。 そんな俺の隣で、やーん、と照れる母が――怖い!
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