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意外と、母さんは乙女……?
意外と、可愛いかも。
ちょっと酷い目に遇わされてたけど、気付かなければ解らない事だったし、憎まれてやられた訳じゃないし、母さんらしいって言ったららしい悪戯だったから……
「うん、俺、母さん許しちゃう!!」
「「今更!?」」
尊と都織に突っ込まれたが、だって俺、ちゃんと言ってなかったよ?
「和泉ぃ、ありがとう!」
抱き付いてくる母さんに、俺も抱き付く。
「私、頑張るから、また一緒に暮らそうね?」
うん、と言う前に、俺は母さんに助言!
「母さん、最初は掃除しようとしないで、先ずは散らかさない、だよ?」
出したら仕舞う、使ったら元に戻す――これ、基本!
慣れたら掃除だ。
「和泉ったら主婦ぅ~」
けらけら笑う母さんに、またもやおばさんの拳骨が飛ぶ。
「そうさせたのは、綾乃でしょう!?」
「……ハイ……ハンセイシテマス……」
「全く、貴女と言う人は!」
おばさんのお小言が始まる……
「本来なら、親子引き離すなぞと言う非道な真似は、致したく有りません!!」
きつい口調のおばさんに、母さんは大人しく叱られていた。
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