五匹目 レッサーパンダは 斗う!?

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意外と、母さんは乙女……? 意外と、可愛いかも。 ちょっと酷い目に遇わされてたけど、気付かなければ解らない事だったし、憎まれてやられた訳じゃないし、母さんらしいって言ったららしい悪戯だったから…… 「うん、俺、母さん許しちゃう!!」 「「今更!?」」 尊と都織に突っ込まれたが、だって俺、ちゃんと言ってなかったよ? 「和泉ぃ、ありがとう!」 抱き付いてくる母さんに、俺も抱き付く。 「私、頑張るから、また一緒に暮らそうね?」 うん、と言う前に、俺は母さんに助言! 「母さん、最初は掃除しようとしないで、先ずは散らかさない、だよ?」 出したら仕舞う、使ったら元に戻す――これ、基本! 慣れたら掃除だ。 「和泉ったら主婦ぅ~」 けらけら笑う母さんに、またもやおばさんの拳骨が飛ぶ。 「そうさせたのは、綾乃でしょう!?」 「……ハイ……ハンセイシテマス……」 「全く、貴女と言う人は!」 おばさんのお小言が始まる…… 「本来なら、親子引き離すなぞと言う非道な真似は、致したく有りません!!」 きつい口調のおばさんに、母さんは大人しく叱られていた。
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