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「いっちゃん! たけちゃん! マイ・ハニーズ!!」
ぎらついた双眸のまま、俺と尊に抱き付いて来ようとする沙織姉!
「「きゃーっ!!」」
慌てて俺達は、伊織の背後に隠れる!
「む゙〰、弟と言えど、我が愛を邪魔するとは、許さんぞ!!」
沙織姉は、伊織を睨み付ける。
「馬鹿か」
伊織は、冷たく言い捨てた。
「愛の為ならば、弟と言えど倒す!!」
言うと同時に戦いのポーズをとる沙織姉に、黙って様子を伺っていたたく兄が声を掛けた。
「相変わらず、腐ってるな」
やっと沙織姉は、何だかわさわさ人が居る、と気付いたらしい。
が、気にならないらしかった。
構わず、たく兄に目を向ける。
「おや、同志・たっくんじゃないか、こりゃまたお珍しい」
「誰が、同志だ。 御免蒙る」
返してたく兄は、それよりも、と言う。
「沙織、タケと和泉をなんて呼んだ?」
「2人は、マイ・ハニーズ!!」
投げキス寄越しながら沙織姉が言うと、たく兄は何故か俺を見る。
「和泉、俺と兄さんを纏めてなんて呼んだ?」
「えっ? 兄ちゃんズ?」
俺が答えると、皆が同時に沙織姉を睨み付けた!
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