五匹目 レッサーパンダは 斗う!?

52/53
前へ
/3000ページ
次へ
「いっちゃん! たけちゃん! マイ・ハニーズ!!」 ぎらついた双眸のまま、俺と尊に抱き付いて来ようとする沙織姉! 「「きゃーっ!!」」 慌てて俺達は、伊織の背後に隠れる! 「む゙〰、弟と言えど、我が愛を邪魔するとは、許さんぞ!!」 沙織姉は、伊織を睨み付ける。 「馬鹿か」 伊織は、冷たく言い捨てた。 「愛の為ならば、弟と言えど倒す!!」 言うと同時に戦いのポーズをとる沙織姉に、黙って様子を伺っていたたく兄が声を掛けた。 「相変わらず、腐ってるな」 やっと沙織姉は、何だかわさわさ人が居る、と気付いたらしい。 が、気にならないらしかった。 構わず、たく兄に目を向ける。 「おや、同志・たっくんじゃないか、こりゃまたお珍しい」 「誰が、同志だ。 御免蒙る」 返してたく兄は、それよりも、と言う。 「沙織、タケと和泉をなんて呼んだ?」 「2人は、マイ・ハニーズ!!」 投げキス寄越しながら沙織姉が言うと、たく兄は何故か俺を見る。 「和泉、俺と兄さんを纏めてなんて呼んだ?」 「えっ? 兄ちゃんズ?」 俺が答えると、皆が同時に沙織姉を睨み付けた!
/3000ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1077人が本棚に入れています
本棚に追加