六匹目 レッサーパンダは 微睡む!?

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プライドと焼き肉、どっちを取る!? どっち…… 考えるまでもないや、お肉だよ♪ 「パパ!」 「和泉ぃ!」 がばりと俺を抱き締めるおじさんの向こうで、兄ちゃんズが呆れ返っていた。 「流石、和泉」 「焼き肉の前には、プライドも無くなるか」 つつっと尊が近づいて来たかと思うと、べりっと音がしそうな勢いで俺とおじさんを引っ剥がした。 「ハイハイ、其処まで!」 時間が無いよ、と言った尊は、お母さんモードだ。 「いっちゃんは荷物を片して、父さんは戸締まりの確認、たか兄は車を出して、たく兄は火の元の確認! はい、さっさと動く!」 パンパンと手を叩く尊に急かされ、皆が指示通りに動く。 ピンクの部屋に入った俺は、じっくりと室内を見渡した。 レースやフリルは頂けないが、ピンクよりやっぱり桜色と言う言葉の方が合う内装は、意外と落ち着いた雰囲気で、悪く無い。 おじさんが、俺を思って一生懸命用意してくれた、そんな感じが伝わってくる。 しかも、何だか色々な物まで用意してくれている。 じ~ん、と感動していたら、尊の悲鳴で現実に引き戻された!
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