六匹目 レッサーパンダは 微睡む!?

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「兄ちゃんズには、パパって呼ばさないの?」 訊いてみたら、おじさんは凄く微妙な顔になる。 「タカとタクにパパと呼ばれたら……」 其処まで言って、おじさんはブルッと身震いした。 「……悍(オゾ)ましい」 「「こっちの台詞だ!!」」 兄ちゃんズ、声を揃えて猛突っ込み! 「ふざけんな、糞親父!!」 「頭、腐ってるんですか!?」 おじさん……兄ちゃんズには、ボロクソだなぁ おじさんは、チッと舌打ちした。 「やっぱりこいつら、可愛くねぇ」 ぼそっと溢して、俺と尊の肩に腕を回し、ギュッと抱き締めてくるおじさんは、 「タケぇ、和泉ぃ~ 2人はあんなでかぶつになっちゃダメだぞぉ~ いつまでも、パパの可愛いタケと和泉でいるんだぞぉ~」 頬擦りしながら言ってくる。 「でかぶつの親玉が、なにほざいてやがる!!」 たか兄、容赦無いな? 「全く、沙織並に腐ってるんだから、実の親じゃなければ、捻り潰すとこだよ!」 ……たく兄……他人だったら、やっているのか? いる、かもよ? うそ、たく兄、非道か? たく兄だもの…… 「そこ、2人! お兄様の悪口言ってると、ただじゃおかないよ?」
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