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「よし、じゃあパパが、気付けのチュウをしてや――」
「ざけんな、糞親父!!」
すかさず、おじさんにたか兄のパンチが飛ぶ。
おじさんがあっさり避けたところで、俺は再起動した。
目の前に、イケメン中年のどアップ!
「い゙っや゙ーっ!!」
叫んだ俺を、尊が瞬時に抱き寄せ、おじさんの鳩尾にすかさず蹴りを入れた!!
「「おーっ!」」
思わず兄ちゃんズが感嘆の声を発する程、蹴りは見事にクリーン・ヒットした!
「ぐっ……」
呻いて、腹を抑えるおじさんに、俺を抱き締めた尊の冷ややかな視線が向けられる。
「父さん! いっちゃんに手を出したら、許さないからね!?」
「パパ、だってばぁ、タケぇ~」
めげないおじさん、俺ごと尊を抱き締めた!!
「「やめてー!!」」
叫ぶ俺と尊を抱き締め、おじさんは頬擦り、すりすり……
「可愛いなぁ、可愛いなぁ、2人共可愛いぞぉ~」
なんとかチュウ攻撃はかわしたが、すりすり攻撃は駄目だった。
「可愛いって、おじさん……」
「パパ!」
「……パパ、俺もたけちゃんもそれなりに背もあるし、平凡顔だし、可愛いって言葉は似合わないよ?」
うんうんと、尊も頷く。
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