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「なに言ってんだ、タケも和泉もとおぉっても可愛い顔じゃないか!!」
背だって小さいし――と言い切るおじさんには、なにを言っても無駄な気がする。
「俺、165あるよぉー」
「俺は+αでもうちょいある」
小さくないよねぇ?
ないよねぇ?
「でかぶつの親玉からしたら、小さいんだよ?」
たく兄が、だめ押しした。
よし!
「「諦めよう!!」」
尊と意見一致したので、おじさんの腐った考えは気にしない事にした。
取り敢えず、イヤーな空気は払拭されたので、良しとしよう!
そうなると、後は焼き肉だあー
「お肉ぅ~」
「たか兄! いっちゃんが煩くなるから、早く車を出して!!」
尊お母さんが、たか兄を責付く。
「ああ、そうだな」
返して、たか兄は車を発進させた。
そう言えば、尊の蹴りは見事だったなあ。
俺ごとおじさんに抱き締められたままの尊を、感心しながら見詰めていると、尊が問うように見返してきた。
「たけちゃん、さっきは格好良かった!!」
「えっ!?」
「おじさんに――」
「パパ!」
……おじさん、しつこく訂正してくる。
これも、諦めた方が良さそうだ……
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