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「母さんが居ないと、父さんは止まらないね?」
飽きれ顔のたく兄に、おじさんはとっても良い笑顔で返す。
「母さんの許可貰ってるから、問題無し、さ!」
おばさん、許しちゃったの、おじさんの無茶振り!?
「「はぁ~」」
溜め息漏らす俺達を、またおじさんは抱き締めてきた。
「帰ったら、パパと一緒にお風呂に入ろうなぁ」
「「えっ、やだ!!」」
さすがにそれは、勘弁して欲しい。
「一緒に入ろうな!」
めげずにごり押ししてくるおじさんには、困ったもんだ。
どうしたもんかと考えていると、最近は貴重な古式ゆかしい銭湯が、俺の目に飛び込んできた。
すかさず、尊に合図を送る。
アレだ!
あっ、良いね?
でしょう?
よし、やろう!
「「銭湯なら、一緒に入るよ?」」
途端におじさんは、パアッと眩しい位の笑顔になった。
「よーし、焼き肉の後は皆で銭湯だ!」
「「え゙ーっ!!」」
兄ちゃんズが抗議の声を上げたが、ふふふ、逃さないぞ!
「道連れじゃー!」
高笑いする俺を、兄ちゃんズはジトリと睨んだが、知るもんか!
振り掛かる災いは、分担して最小限にしとかないとね?
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