六匹目 レッサーパンダは 微睡む!?

14/31
前へ
/3000ページ
次へ
俺は、おじさんの腕枕で寝ていたのだ!! しかもこの部屋は、俺の桜部屋じゃない!! 恐ろしくどでかいベッドで、おじさんを挟んで向こう側に尊が腕枕されて寝ている。 察するに、此処はおじさんとおばさんの寝室で、何故かおじさんを挟んで俺と尊が川の字で寝ていると言う、信じ難い事が起きている訳で…… 「んしょ」 なんとかおじさんの腕枕から逃れ出て、夢の意味がわかった。 T-レックス=おじさん!! ああ、巽だもん、確かに 『T』 だから、T-レックスだわ。 桜部屋で爆睡してた俺は、巽-レックスに寝込みを襲われ、気付かぬうちに拉致られていたんだろう。 きっと、尊も同じだ。 目覚めて、どびっくり、だろうな? 丁度良いから、起きるか。 だけど……誰かと一緒に寝るなんて、随分久し振りだ。 温かくって、ちょっと嬉しいかも。 やっぱり、尊ん家って良いなぁ~ 温かくって、楽しくって、明るくって―― おじさんがそうだから、楽しい家族なのかな? おじさん、本当に面白いもの。 きっとおじさん達の学生時代も、わいわいガヤガヤ賑やかで、楽しかったんだろうなぁ。 父さん、良い友達を持ったな。
/3000ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1077人が本棚に入れています
本棚に追加