六匹目 レッサーパンダは 微睡む!?

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おじさんの部屋を出たら、バッタリたく兄と鉢合わせした。 「和泉?」 びっくり顔のたく兄に、俺はおはようと返す。 「もしかして、今、父さんの部屋から出て来た……?」 ああ、たく兄が驚いているのは、そっちか。 「うん、おじさんに、たけちゃんと一緒に拉致られたみたいで、目が覚めたらおじさんと寝てた」 「タケも一緒なら、大丈夫か」 ほっとするたく兄。 要らぬ心配をお掛けした様だが、マジに要らぬ心配だぞ? 「たく兄、おじさんを信用しようよ~」 「和泉に関わると、父さんは信用出来ない!」 きっぱり言い切るたく兄に、俺は苦笑を浮かべてしまう。 にしても、 「たく兄、超早起き? それとも、超遅寝?」 まだ6時前だぞ? 「超遅寝の方だよ。 今日は午後出だから、今から寝る」 「朝食と昼食はどうする?」 「朝はいいや、昼は頼める?」 「じゃあ、おじさんのと用意しておくね」 「悪いね?」 ぽんっと俺の頭に手を載せると、わしゃわしゃ頭を撫でてから、お休みと言ってたく兄は自室に向かった。
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