六匹目 レッサーパンダは 微睡む!?

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「……つまり?」 説明を求める尊に、お湯で濡らしたタオルで顔を拭いてあげながら、俺は簡単に説明する。 「たぶん俺もたけちゃんも、爆睡中におじさんの巣に運ばれたんだよ」 「巣?」 あ、夢が残ってた…… 「ううん、気にしないで。 そのままで良いから、ご飯食べようか」 「いっちゃん起きた時、起こしてくれれば良かったのに~」 ぶーたれる尊に、俺は笑う。 「まだ6時前だったから、起こさなかったんだ」 「6時前……確かに、起こされてたら、俺、ぶちギレしたかも」 朝が弱い尊だ、そうわかっていたから起こさなかった。 因みに俺は、意外と朝も夜も強い。 どんなに遅くまで起きていても、6時頃なら目覚ましなしで起きられる。 だけど、その反動が昼にくる。 昼食後に、意識を失いそうな程、恐ろしく眠くなる時がある。 5時限目に響くので、困りものだ。 「たけちゃん、巽ーレッ――おじさんは?」 「まだ寝てる。 いただきます♪」 すっかり機嫌を直した尊、嬉しそうに食事を始めた。 俺も一緒に食べ始めた時、再度の雄叫びが黒岩邸に響き渡った。
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