一匹目 レッサーパンダは 来る!?

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「すみません、どうぞお話し下さい」 「あっ、でも、早く帰らねばならないので、手短にお願いいたします」 尊の言葉で思い出した!! 今日は尊の手伝いをするんだっけ!! 早く帰らねば!! 「なに、デート?」 にやつく鹿野を、む゙〰っと俺達は恨めしげに睨む。 「「デートだったら、こんな所に来ません!! 真っ直ぐ向かいます!!」」 「あっ、地雷 踏んだかな……?」 鹿野、聞こえない様に言ったつもりだろうが、しっかり聞こえたぞー!? デートごときが地雷になるもんか!! したことないけど…… 「話し……聞いて……?」 「「「あっ!?」」」 弱々しい中谷の声に、又中谷を忘れていた事を思い出した俺達の目には、教室の片隅で黄昏て踞る中谷の姿が映った。 「宏~、いじけるなよ、悪かったってー」 鹿野の言葉に、中谷は渋々立ち上がり、こちらを向いた。 おぉー、立ち直ったぞ!! 流石に、学年2位の出来る子だ!! .
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