六匹目 レッサーパンダは 微睡む!?

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「たけちゃん家、暖かくって楽しくって、居るだけでほんわか幸せな気分になれて……俺だけ幸せで、良いのかなって……」 気になるのは、勿論自宅の事。 母さんと和美の事。 ちゃんとご飯食べてるかな? 洗濯、出来たかな? 掃除はなんとか誤魔化せても、流石に食事と洗濯は誤魔化せないからなぁ~ 「和泉」 おじさんが、優しく俺を呼ぶ。 「和泉はもっと年相応に、遊んだり学んだりした方が良いぞ?」 「そうだねぇ、いっちゃんてば家事は完璧だけど、15歳としては落第してるもんね?」 ガーン、だ!! 「俺、15歳失格!? あっ、でも来月16になるから大丈夫か」 と言ってほっとしてたら、尊にぺちっと手の甲を叩かれた。 「そう言う問題じゃないでしょ、もう!」 「気にするなと言うのは無理だろうが、今度からはもっと自分の事を優先させろ」 「うん、なんとかやってみる」 答えた俺の頭を撫でたおじさんが、そう言えばと俺と尊の顔をじっと見詰めた。 「昨日から気になってたんだが……なんで2人共青デコなんだ?」 青デコ……? 思わず顔を見合わす俺と尊は、あっ!、と声を上げた。
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