六匹目 レッサーパンダは 微睡む!?

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「なんで和泉は、そんなに医者嫌いなんだ?」 ん゙ー、なんでだろ? 「わかんないけど、嫌いなの!」 「知り合った時はもう、徹底した医者嫌いだったよね~」 天井を上目遣いに見遣りながら、思い出した様に尊が言う。 「仕方ない、一応保健室で診てもらうんだぞ?」 「うん」 取り敢えず、おじさんは折れてくれた。 おじさんの気が変わったりしないうちに、さっさと食事して学校に逃げようっと。 なんて考えていたら、弁当用の飲み物を作り始めた尊に、ちらりと見られた。 脱出作戦がバレたようだ! でも、尊は黙ってくれていた。 あっ、今日はアップル・ティーだな? りんごの良い香りがする。 俺も片付けて、おじさんとたく兄の昼食をセットしとかなきゃ。 「お昼は冷蔵庫に入れてあるから、温めて食べてね? たく兄の分もあるから」 「んー、わかった」 お茶を飲みながら新聞を読み出したおじさん、曖昧に返事を返してきた。 こう言う時のおじさんは、当てにならない。 危ないから、たく兄宛にメモを置いておこう。 よし、後は登校準備だ!
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