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わたわたばたばたやりながら、登校準備オーケーだ!
一応髪型整えていたら、メールが送られてきた。
母さんからだ。
『おはよう』
たったそれだけだけど、母さんからメールがくるなんて珍しい。
いつも、直接電話だったから。
『おはよう、ご飯食べた?』
そうメールしたら、母さんらしい答えがきた。
『食べた! コンビニ弁当! 和泉のご飯が恋しい~』
『ごめんね』
そうとしか返せなくて、ちょっと悲しくなった。
『ごめん、は母さんの方。 和泉、大好きだよ! こんな事になったのも、母さんが原因だから、和泉は気にするな!! たけちゃんと、いっぱい遊びな、今までしなかった事、いっぱいしな!!』
『うん、ありがとう』
『あ、和美に注意!! じゃあね?』
そこで終わった母さんとのやり取りに、感動するよりなんでかゾクッと寒気がした。
和美に注意――この一言が、怖い。
結局、和美には会わずに尊の家に来てしまった訳だし、香織姉が和美に何を言ったかも解らないし、和美が現在どんな心境か想像出来ない。
学校、休んだ方が良いんだろうか?
や、そうなると病院行きになりそうだ。
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