七匹目 レッサーパンダは 躍る!?

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「李杜、売らないでよ?」 クッキーで儲けられては堪らない、一応釘をさしてから、2人にクッキーを手渡す。 「ラッキー♪ 李杜が売らない様に見張っておくから」 クッキーを受け取り、神崎はにこやかに言う。 南は無言で受け取る。 不満有り、ってところだろう。 やっぱり売り捌く気だったな? 先に釘をさして、正解だ。 「俺達、保健室に寄って行くから」 尊がくいっと俺の腕を引いて、2人に言う。 「なら、教室に荷物運ぼうか?」 なんだか大荷物だし、と神崎が言ってくれた。 神崎って、親切だな。 「じゃあ、これ、お願い」 お礼のクッキーを追加で渡し、弁当の入っている袋を神崎に預けた。 「了解」 じゃあね、と神崎は教室に向かったが、何故か南は残っている。 「あれ~、み、李杜は行かないの?」 尊の問い掛けに、南は苦笑う。 「取り敢えず、付いて行く」 ? 何で? まあ、いいか。 「けどたけちゃん、保健室に行っても、堕天女居るの?」 今は職員会議中じゃないだろうか? 「『環ちゃん』て呼べって厳命された……」 疲れた顔で尊は言う。 環ちゃんって、何考えてんだ?
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