七匹目 レッサーパンダは 躍る!?

7/48
前へ
/3000ページ
次へ
「大丈夫だ、問題ない」 尊がやってるゲームだかなんだか、何処かで聞いた事のあるセリフできっぱり返して、尊は南を見上げた。 「何かあったら、フォローしてくれるよね?」 え゙っ!? まさか尊、南も利用する気か!? 南はちょっと片眉を上げたかと思うと、仕方なさそうに苦笑った。 「金づる、だからな」 その代わり、と南は言葉を続ける。 「2人も協力しろよ?」 「出来る範囲で、だけどね?」 尊は言う。 なんだか、商談成立した様だが…… 「あのー、俺の意見は……?」 「「却下!」」 おー、尊と南でハモったぞ! じゃなくで、俺は又もやハブられるの!? えぇ、なんで!? 俺も当事者だよ!? 「俺も当事者――」 「「棄却!」」 なにこれ、裁判? 「いっちゃんは、大人しくしててくれれば良いの」 「和泉はな、訳のわからん事を引き起こしそうだからな」 なっ!? 「俺、そんな事しな――」 「あー、ハイハイ、時間無いからね」 俺の抗議を遮った尊は、俺の手を引いたまま早歩きになる。 俺の抗議は、無かった事となりました……むぎゅーっ!!
/3000ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1077人が本棚に入れています
本棚に追加