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「大丈夫だ、問題ない」
尊がやってるゲームだかなんだか、何処かで聞いた事のあるセリフできっぱり返して、尊は南を見上げた。
「何かあったら、フォローしてくれるよね?」
え゙っ!?
まさか尊、南も利用する気か!?
南はちょっと片眉を上げたかと思うと、仕方なさそうに苦笑った。
「金づる、だからな」
その代わり、と南は言葉を続ける。
「2人も協力しろよ?」
「出来る範囲で、だけどね?」
尊は言う。
なんだか、商談成立した様だが……
「あのー、俺の意見は……?」
「「却下!」」
おー、尊と南でハモったぞ!
じゃなくで、俺は又もやハブられるの!?
えぇ、なんで!?
俺も当事者だよ!?
「俺も当事者――」
「「棄却!」」
なにこれ、裁判?
「いっちゃんは、大人しくしててくれれば良いの」
「和泉はな、訳のわからん事を引き起こしそうだからな」
なっ!?
「俺、そんな事しな――」
「あー、ハイハイ、時間無いからね」
俺の抗議を遮った尊は、俺の手を引いたまま早歩きになる。
俺の抗議は、無かった事となりました……むぎゅーっ!!
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