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「はーい、いらっしゃーい♪」
明るく俺達を出迎えた堕天――小田切先生は、あら、と言って俺に顔を近付けた。
むっ、嗅ぎつかれたか?
警戒する俺に、先生は天女の笑みを投げ掛ける。
「クッキーかしら? いっちゃん、良い香りね?」
くーっ、バレたか!
くそー、諦めるしかないようだ。
クッキーを1袋手渡して、
「先生、鼻がきくねぇ」
そう言ったら、鼻を摘ままれた。
「環ちゃん、よ」
環ちゃんって年じゃな……やだ、先生、マジ睨みしてくる……
考え、読まれた!
命狙われてる気分……
スナイパーか!?
某スナイパーを真似て、『環 28』、これは怖い〰
よし俺も、尊お母さんの教え通りに、長い物に巻かれるか。
命、惜しいし。
「環ちゃん、預かり物してくれる?」
長い物に巻かれた俺は、先生に2つの紙袋を見せる。
「良いけど、なーに、それ?」
「こっちは、お昼のデザート。 保健室の冷蔵庫に入れておいてもらいたいの、んでお昼の時に持って来て欲しいんだ」
「わかったわ」
頷いた先生は、なんでかちょっと嬉しそう。
そんなにデザート、欲しかったんだろうか?
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