七匹目 レッサーパンダは 躍る!?

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何か、反撃の材料は無いだろうか? 「いっちゃん、そんなもん無いからね?」 あっ、尊に先読みされた。 単独で以心伝心するとは、尊め、やりよるな! 「以心伝心しなくとも、いっちゃんは顔で喋ってるからわかるよ」 溜め息混じりの尊、呆れ返ってる。 えっ!? ……俺って、顔で喋ってる? 「喋ってるね」 本当に……? 頷く尊の後ろで、南が吹き出している。 先生は、クスクス笑って……笑って……ゔ、ゔぎゃー! 「いっちゃん、顔が真っ赤よ」 先生に指摘されるまでもなく、顔から火が出るって言うのを、痛感してる! なんだろう、無性に恥ずかしい! どうしてだ!? 「いっちゃん……自分の事ポーカーフェイスだと思ってたから、恥ずかしいんだねぇ」 あ゙ゔ……確かに、そう思ってたかも…… 「ポーカーフェイスどころか、感情剥き出しの表情オンパレードのくせに?」 南が大爆笑で言う。 そんなバナナ!! じゃなくて、そんな馬鹿な!! 感情表現が下手とか、表情が乏しいとか――常に付いて回った学校側による俺の評価って、一体なんだったのーっ!?
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