七匹目 レッサーパンダは 躍る!?

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なんだろう、やっぱり恥ずかしい〰 「うきゃきゅー!!」 叫ぶと同時に両手で顔を隠し、俺はその場に屈み込む。 「あっ、いっちゃんが壊れた」 尊がクスッと笑う。 「更に付け加えるなら、和泉は考えている事を結構口にしてるぞ」 えっ、俺って喋ってたの? 「今も喋ってる」 南の指摘に、俺はもうどうしたら良いか解らなくなって、手近のベッドに飛び込んだ。 瞬間、呻き声が上がった。 「ぐえっ!」 し、しまった! 使用中のベッドに飛び込んでしまった! 「ご、ごめ――」 謝罪と共に飛び離れようとした俺は、 「逃がすか!」 怒声と同時に取っ捕まってしまった! 薄い布団ごとがっちり捕縛された俺を、尊と南が揃ってびっくり顔で見ている。 「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさーい!!」 必死に謝る俺の頭の上に、コトリと誰かさんの顎が載せられた。 「許さない」 俺を捕縛している人物が、地を這う様な低ーい声で答えた。 ふっ、ふぎゃー、怖いよー!! 助けを求めて尊に目を向けたが、尊はびっくり顔のまま固まっていて、役に立ちそうもない。 なので、藁にもすがる思いで南に視線を移す。
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