七匹目 レッサーパンダは 躍る!?

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「いっちゃん……マジ?」 復活した尊が、恐る恐る訊いてきた。 「マジって、なに?」 訊き返したら、どひゃっと叫んで、尊がびっくりポーズをとる。 仰け反って、大袈裟に両腕上げ広げる、変な格好。 何故に驚く? 目が点になってた捕縛者が、ふいっと表情を戻した。 「成瀬――和泉だったよな?」 やっぱり低ーい声で、捕縛者は訊いた。 おー、俺の名前を知っていてくれるとは、なかなか好人物だぞ。 ところで、本当に誰だろ? 初見だぞ? 「いっちゃん、間違えてるよ?」 えっ、何が? 首を捻ったら、突然南が爆笑し始めた。 「う、上杉、お前の存在無かった事になってるぞ!!」 腹を抱えながら大爆笑して南が言うと、上杉と呼ばれた捕縛者は、チッと舌打ちして俺の顔にそのデカイ手を向けた。 かと思うと、顔を掴まれてぐりっと上杉の方に、無理矢理顔を向けさせられた。 真っ直ぐに見据えられ、ちょっと恥ずかしい〰 しかもイケメンの目力ハンパない、射抜く様に見据えられ、寒気がしてくる。 「本当に、俺を知らないのか?」 問われた俺は、素直に頷いて肯定した。 上杉がドデカイ溜め息をついた……
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