七匹目 レッサーパンダは 躍る!?

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「上杉君、ちゃんと授業に出ないから、いっちゃんに認識してもらえないのよ」 先生に言われた上杉は、ガックリと項垂れた。 ……呼び捨てにしてるけど、先輩とかじゃないよね? 先輩だったら、どうしよう! 「いっちゃん、違うから大丈夫だよ」 ホッとする尊の言葉に安心していると、まだ馬鹿笑いしている南が説明をしてくれた。 「そいつは 上杉 孝哉(ウエスギ コウヤ)、一応クラスメートだぞ」 「へっ!?」 嘘、クラスメート!? 「見た事ないよ!?」 「たまーにしか姿見せないから、金魚鉢認識の和泉の視界に入んないんだよ」 当然だろ、と南が言う。 金魚鉢認識って、なに? 「和泉は自分の認識出来る距離に居る人間にしか興味を示さない、その認識出来る距離が金魚鉢程度しかないって事だ」 そんな狭くないよー!! いや、それよりも、 「本当にクラスメート!?」 改めて上杉に訊いたら、苦ーい顔して頷かれた。 「上杉君、時々だけど授業にも出てるし、俺も教室で喋った事有るよ?」 更に付け加えられる、尊の証言。 上杉がクラスメートと言うのは、どうやら事実らしい。 なんてこった!!
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