七匹目 レッサーパンダは 躍る!?

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「児童……」 上杉は、どうやら児童と言う言葉が気に入ったらしい。 なんだか知らないけど、児童児童と低く呟きながら、徐々にニマーッと笑みを浮かべていく。 「「こわっ!」」 思わず叫んで、上杉から身を引く俺と尊。 そして容赦ない、南の鋭い突っ込み!! 「貴様、気持ち悪いわ!!」 バキッと言う音と共に、南の拳が上杉の頭に落とされた!! 「ってーな、手加減しろよ、李杜のアホ」 たいして痛くもなさそうに、殴られた頭を擦りながら文句を言う上杉。 母さんみたいだ。 いや、それよりも、上杉ってば南の事を名前呼びだぞ? 「あっれー?」 尊も気付いたらしい。 南と上杉を交互に見ながら、 「2人は仲良し?」 と訊いた。 直後、 「違う!!」 「そうだ」 異なる返事が同時に発せられた。 「こんな奴と友達なぞ、世界が滅んでも御免だ!」 「照れんなよ、嬉しいじゃないか」 噴火しそうな程に怒る南に対し、訳の解らない変な笑顔と会話の上杉。 ……異種生命体が、二匹。 南と上杉は、ぎゃいぎゃい噛み合わない会話を続けている。 ほっとこう!
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