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「久々に全員出席、っと」
ああ、だから出席とらなかったのか。
ところで、上杉って本当のところ、何者なんだろう？
まあ、四天王だって伊織以外は噂程度の事しか知らないし、他だって新田以外はよく知らない。
そんなもので良いと思ってたけど、伊織にも言われたしなあ～
友達作れって。
ちらっと伊織の方を見たら、伊織とばっちり目が合ってしまった！
ああ、きっと心配してずっと見てたんだろうなぁ、今ならそうわかる。
大丈夫だよ、そう口パクしたら、伊織は笑って頷いた。
本当にもう、心配性のお兄ちゃんなんだから。
俺だって、来月には１６になるんだから、そんなに心配しないでもいいよ？
そう考えながら机に視線を落とし、ちょっと嬉しくなった。
伊織が居る。
伊織が、見守ってくれている。
伊織お兄ちゃんが、背中を押してくれる。
尊が居る。
尊が、一緒に歩いてくれる。
尊お母さんが、頑張って守ってくれている。
大丈夫！
俺、ちゃんとやれる。
友達作れる。
うん、頑張ろう！
よし、ターゲットを決めておこう。
だーれに、しよーかなー？
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