七匹目 レッサーパンダは 躍る!?

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「よーし、全員参加決定、と」 言いながら、クッキーはプリントを配り始める。 「1時限目は、課外活動の打合せに変更だ。 班決め、担当決め諸々やるから、委員長司会やれ」 南と女史が立ち上った時、1時限目のチャイムが鳴り出した。 「あ、あとな、現地で昼飯作って、旨かった優秀班には褒美が出るぞ」 クッキーの補足直後、 「成瀬、確保!」 「させるか!」 「成瀬ー、協力求む!」 「いや、成瀬は俺達が頂く!」 俺の奪い合いが始まった!! ありゃ、女の子まで加わってるぞ。 それで良いのか、女性陣!? しかも、まだ班決めもしてないのにぃー!! 「あー、和泉と尊は本人の意志に関係なく、俺達の班に決定だから」 南がキッパリと言うと、あちらこちらでブーイングの嵐が沸き起こる。 抗議の声を、南はあっさり無視する。 そして、ニヤリと笑って、一言。 「因みに、俺達の班には、上杉も入る」 ピタリと、嵐が止んだ。 上杉、君は本当に何者なんだ? 以降、誰も文句を言わなくなった。 このクラスは37人、なので6人の班を5班、残りは7人の班となるわけだ。
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