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「取り敢えず、6人の班を作って申請」
女史の命令に従い、教室内が賑やかに呼び合いを始めた。
「伊織、真澄、斗真ついでに上杉、集合!」
俺と尊の方に歩いて来ながら、南は号令を掛けた。
上杉はついでらしい。
でも上杉の方は、ちゃんと寄って来た。
けどやっぱり佐伯と、一瞬だが睨み合う。
だが揉める事はなかった。
「取り敢えず、和泉と尊のフォローは、体力の有り余ってる斗真と上杉な? 絶対2人は遅れるから、いざとなったら運べ」
えっ?
はい?
何だって?
何か、あんまりな言葉が聞こえた気がするねぇ~
うん、したね?
「「俺達、荷物じゃないよ!?」」
「異議は認めない。 このハイキングには、もう一つの褒美が出る」
「そうそう、早く頂上に着いた順に、商品が貰えるんだよ」
神崎が、にっこり笑顔で付け加えた。
じゃ、俺達居ない方が良いんじゃない?
足手纏いだよね?
「以心伝心やってるとこ悪いが、それ位のハンデ付けてやらないと、逆に文句を言われるからな」
伊織がポンポンと、俺と尊の頭を叩いた。
やっぱり、ハンデ、なのね、俺達……
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