七匹目 レッサーパンダは 躍る!?

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俺達は知恵を絞る。 佐伯 斗真、とうま…… とうちゃんは不味いし、とっちゃん? 何か、変。 佐伯から取って、さっちゃん? 良いけど、名字だしなぁ。 ゔ~ん、難しい。 ちゃん付けは、駄目だ。 なら、くん付けは? とっくん、とーくん…… 「「とーくん、は?」」 訊いた途端、佐伯は笑顔になった。 気に入ったらしい。 良かった。 「斗真で良いだろうが、ったく」 呆れ返った南のぼやきに、つい笑ってしまった。 変なの、くだらない事なのに、何か楽しいよ? アハハって笑ったら、上杉に頭を撫でられた。 そしたら、佐伯も撫でてきた。 「いっちゃん、モテモテ~」 尊が茶化す。 茶化した尊に、撫で繰り攻撃が移動した。 「たけちゃん、モテモテ!」 茶化し返してやると、尊もケラケラ笑い出した。 「この4人は大して役に立たないから、こっちだけで打合せとく」 またまた南の呆れ返った声がしたが、放っておこう。 悪知恵の働く南と機転の利く神崎、そして統率力の有る頭の良い伊織が居るんだ、任せておけば問題ないさ。 なので、さっきの質問を、もう一度上杉にしてみる事にした。
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