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俺達は知恵を絞る。
佐伯 斗真、とうま……
とうちゃんは不味いし、とっちゃん?
何か、変。
佐伯から取って、さっちゃん?
良いけど、名字だしなぁ。
ゔ~ん、難しい。
ちゃん付けは、駄目だ。
なら、くん付けは?
とっくん、とーくん……
「「とーくん、は?」」
訊いた途端、佐伯は笑顔になった。
気に入ったらしい。
良かった。
「斗真で良いだろうが、ったく」
呆れ返った南のぼやきに、つい笑ってしまった。
変なの、くだらない事なのに、何か楽しいよ?
アハハって笑ったら、上杉に頭を撫でられた。
そしたら、佐伯も撫でてきた。
「いっちゃん、モテモテ~」
尊が茶化す。
茶化した尊に、撫で繰り攻撃が移動した。
「たけちゃん、モテモテ!」
茶化し返してやると、尊もケラケラ笑い出した。
「この4人は大して役に立たないから、こっちだけで打合せとく」
またまた南の呆れ返った声がしたが、放っておこう。
悪知恵の働く南と機転の利く神崎、そして統率力の有る頭の良い伊織が居るんだ、任せておけば問題ないさ。
なので、さっきの質問を、もう一度上杉にしてみる事にした。
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