七匹目 レッサーパンダは 躍る!?

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「上杉――」 「こうちゃん」 あっ、だったね? 「こうちゃんは、何かスポーツやってたの?」 佐伯並みの体格といい、佐伯とはまた違ったしなやかな感じを受ける動作といい、それなりに体を鍛えてきたっぽいものね。 一体どんなスポーツを、やっていたのだろう? それとも、今もやっているのかな? わくわくして上杉の答えを待つ俺に、上杉は何でもない事の様に、さらりと爆弾を投げて寄越した!! 「……喧嘩」 「「はい!?」」 今、何とお答えになられたのでしょうか? 聞き間違えじゃなけりゃ、 『喧嘩』 と聞こえた気がする。 したねぇ~ 「「もう一度、言ってくれる?」」 頷いた上杉、ふつーの顔して再回答だ! 「喧嘩」 OH! NO! 喧嘩って、あの喧嘩!? 喧嘩に、あのもそのも無いと思うよ? いや、ほら、喧嘩も色々あるし? ああ、あるね、口喧嘩や痴話喧嘩。 でも上杉の言ってる喧嘩って…… 殴ったり殴られたりの、間違いなく血生臭い喧嘩、だろうね~ 「「はあ~」」 溜め息が漏れた。 上杉って、本当に何者?
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