七匹目 レッサーパンダは 躍る!?

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「こうちゃん……喧嘩はスポーツじゃないよ?」 そう言って苦笑すると、上杉は不思議そうな顔をした。 その顔のまま、俺と尊をじっと見詰める。 「怖がんないのか?」 凄く不思議そうに、ぼそりと訊いてきた。 思わず顔を見合わす、俺と尊。 喧嘩って言われた位で、 「怖いって、無いよねぇ?」 「無いよねぇ~」 さすがに現場を見るとなるとひくけど、言葉位じゃ怖くも何とも無い。 第一俺達の傍には、 「「もっと凄いの、身近に居るし!!」」 尊と声を合わせて断言したら、2人揃って上杉に抱き締められてしまった!! 「俺も!」 そして何故か、佐伯まで抱き締めてくる!! 「「うぎゃー!! 潰れるー!!」」 妖怪ぬりかべに、サンドイッチにされている気分じゃー!! 「「お助けをー!!」」 何の罰ゲームだぁー!? 「猛獣共、手加減を覚えろ、2人が使い物にならなくなる」 ひんやり無慈悲な伊織の言葉に佐伯のみならず、上杉までも大人しく従った。 でも、完全には離れない。 ホッと息つく俺と尊の腕を、上杉はがっちり掴んで離さない。 それに気付いた佐伯も、空いてる腕を掴んだ。 どうしろと……?
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