二十六匹目 レッサーパンダは 綾なす!?

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案の定、和美は、 「わたしが受けた精神的苦痛は、きっと優しいお兄さまが、ブランド物のバッグの1つや2つをぽんと買ってくれて、あっさり癒してくれるわ」 なんて、とんでもない事を言い放ったんだ。 しかも、 「あ、これ、返しておくわね」 と手渡された、和美が拉致った俺の財布の中身は、すっからかん。 逆さまにしたら、コロリと1円玉が1つ出てきただけ。 「使ったわねぇ~、かずみん」 さすがに母さんも、呆れ顔。 って母さん、俺の財布に幾ら入っていたか知ってるの? 「あらだってたけちゃんが、毎朝毎晩、和泉のストーキング報告をメールでしてくれるもの」 はい? 「たけちゃんったらマメで、和泉のお財布に幾ら入っているとか、幾ら使ったとかの、お小遣い帳の報告もくれるのよ?」 はい!? 「ほら、和泉のお小遣いが増えたでしょ? そうなるとやっぱり心配なのは、買い食いだったから。 和泉が大好きなコアラの○ーチを買い食いしていないか、ちょっと心配だったから頼んだら、詳細に報告してくれてるの」 なにしてんねん、尊!? って、どうしてそんな細かい報告を、尊が出来るの!? 俺、教えてないよ?
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