七匹目 レッサーパンダは 躍る!?

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今の状態はと言うと、俺→上杉→尊→佐伯→俺、で輪になってる。 4人仲良く、お手手繋いで(実際は腕を掴まれて、だけど)輪になって……踊るぞ、んにゃろめ!! なんだ、この辱しめは!? 「仲良しこよしで良いなぁ、俺も仲間に入れて♪」 愉しげに、神崎が口を挟んできた。 仲良く見えるなら、神崎の目は腐ってるぞ? 見てみろ、俺と尊の頭の上で、上杉と佐伯がガチで睨み合ってるじゃないか! 「餌付けされた佐伯が2人に執着するのはわかるが、上杉は何でだ?」 さすがに南も首を傾げて、上杉に問い掛けた。 上杉が、俺を見下ろす。 その視線を尊に移し、 「怯えなかった」 笑みを浮かべて答えた。 「あっ、それ、俺もおんなじ!」 すかさず佐伯が、声を上げた。 「デカイから、結構ビビられるんだけど、和泉も尊も平気なんだよな」 ……佐伯まで、名前呼びかい! もう、好きにして! 「デカイ位じゃ、怖くないよ~」 尊がちょっと笑って言う。 おじさんと兄ちゃんズで、免疫有るもんね? 「……不良、は?」 上杉が言い難そうに、訊いてくる。 ……上杉、やっぱり不良さん?
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