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子どもは家の手伝いをするのが当たり前、お駄賃なんてもってのほか!--と言う尊母の方針で、自宅のコンビニを手伝ってもバイト代所かお駄賃さえ貰えない尊。
最近は消費税の値上がりで、小遣いだけで遣り繰りするには、かなり厳しい時代になったし。
だからまあ、内職をしていると思えば、良いよね。
俺の行動総てが母さんに筒抜け、と言うのは頂けないけど。
でも母さんは、心配なんだよね?
だって俺達家族、ずっと一緒だったんだし。
なのに、俺が離れてしまったから。
だから、そんな些細な事で母さんが安心していられるなら、悪くはないよね。
尊の懐も、潤うし。
「持ちつ持たれつ、よ」
と笑う母さんに、俺も笑い返した。
「わたしだったら、濡れ手で粟のがいいわ」
和美さん?
「ついでに粟は、和泉から貰いたいけど」
和美さんったら、俺から幾ら搾り取る気?
と問えば和美は、むふふと悪そうに笑うだけで、答えなかった。
「かずみん、程々にね?」
母さんが、然り気無い助け船を入れてくれたけど、和美にはききそうも無いな?
このままでは俺は、財布同様にすっからかんになるまで和美にたかられそうだ。
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