二十六匹目 レッサーパンダは 綾なす!?

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どうしたもんかと頭を悩ませていたら、 「和美、あまり和泉にたかる様なら、香織姉にチクるぞ」 と伊織が脅しを入れてくれた。 む"〰と和美が口を尖らせ、 「香織姉を引き合いに出すなんて、卑怯よ!」 更に頬まで膨らませ、伊織に抗議した。 『和美の負けだね』 くすりと笑って、父さんが口を挟む。 直後。 「煩いわね、放蕩親父!」 バシリと伊織父の手共々、力一杯和美に叩かれる父さん。 「痛い!」 と声を上げたのは、伊織父のみ。 父さんはケロッとした顔で、和美を見上げていた。 まあ触れると言っても、所詮は幽霊だし。 痛覚とか、ないのかも。 って、あれ? 父さん、ちょっと大きくなってないか? 「え?」 俺の呟きに、伊織父は慌てて父さんを目の高さまで持ち上げ、まじまじと父さんを眺めた。 「た、確かに、10センチ位成長している様な……」 いつの間にやら、倍になってるね? 『それはね?』 ぶら下がり父さんは、語り出す。 『お父さんの力が、戻ってきているからだよ』 ならこのままいけば、あっという間に元のサイズに戻ると? 『勿論』 答える間も地味に伸びてた。
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