七匹目 レッサーパンダは 躍る!?

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「本当にいっちゃんって、凄いなぁ」 まだ笑いながら、尊は言う。 それは、誉めているのか? 「誉めているに決まってるでしょ、いっちゃんは俺の自慢のいっちゃんなんだもの」 尊……自慢の俺って、なに? 「いいのいいの、いっちゃんはわからなくても」 そう言う尊の頭に、伊織がポンッと手をのせた。 そして、ぐしゃぐしゃと乱暴に撫で繰り回す。 伊織、それは、尊を誉めているのか? 「そうだな、尊が和泉を誉めるのなら、尊は俺が誉めてやる」 ? よくわからん。 わからんが……ちょっと待て!! 「伊織、俺と以心伝心した!?」 「「だから、喋ってるって!!」」 尊と南に、激しく突っ込まれた!! やだ、もう、恥ずかしい~ 「和泉、茹で蛸~ 可愛いぃ~」 訳の解らない呟きと同時に、神崎が俺をもぎゅりと抱き締めて来た!! 視界の端で、スッと尊がペンケースを握ったのをとらえた俺は、慌てて神崎の腕から逃れ出た。 何事もなかった様に、ペンケースを机に戻す尊。 笑顔が、ちょっと黒いぞ。 「和泉、サービス悪いよ~」 俺に逃げられて不満気な神崎だが、尊の魔手から助けてあげたんだぞ!?
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