七匹目 レッサーパンダは 躍る!?

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感謝して欲しい位だ、まったく!! 尊の迎撃基準が、少し見えたぞ。 尊と一緒に抱き付かれた時は、許容範囲なんだな。 俺単独だと即座に相手を標的認識し、ロック オン するわけか。 尊……もうお母さんの域を脱してるぞ? クッキーが言った通り、俺の守護神になっちゃってるよ? 「たけちゃん、ちょっと間違った方向に向かってない?」 しかも、なんだか黒くなってる気がするし。 尊は伊織に寄り掛かりながら、にっこり笑う。 「言ったでしょ、いっちゃんを守る為なら、伊織にだって負けないって」 尊は、ちらりと背後の伊織を見上げる。 にっこり笑う尊に笑顔を返した伊織は、伊織は――いきなり尊の両頬を引っ張った!! 「い゙!?」 見事に広がる、尊の頬! 「い゙ひゃーい゙!!!」 ぺしぺしと伊織の手を叩き、なんとか逃れようとする尊に、伊織は笑みを消して命じる。 「謝罪」 「ごへんにゃはい、ごへんにゃはい~」 涙流しながら、謝罪する尊。 あ゙あ゙…… 尊、伊織に勝つには、まだまだ力不足みたいだぞ? 解放された尊は、赤くなった頬を擦りながら俺に引っ付く。 あー、もう、本当に痛々しい。
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