八匹目 レッサーパンダは 謳う!?

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なんて回想しながら、先生の日曜のお昼を思い出す。 「環ちゃん、本当に日曜のお昼は大丈夫なの?」 やっぱり心配になって訊いてみたら、先生はにっこり微笑んだ。 「大丈夫よ、正義にタカるって言ったでしょ」 うおーい、悪魔の囁き、マジだったのか~ でも、クッキーだから良いか! 「私は大丈夫だけど……」 ふと先生は、何故か上杉を見た。 「ちゃんと食事してる?」 案じながら、先生は上杉に問い掛けた。 「「?」」 俺と尊、揃って首を傾げる。 「……食べてる」 低ーく答える上杉は、多分嘘ついてる。 上杉の事をあまり知らない俺でもわかっちゃう返答だ、当然先生にもバレているだろう。 案の定、先生は盛大な溜め息を溢した。 「困った子ねぇ~」 「こうちゃん、何か事情持ち?」 尊も心配そうに声を掛けた。 「独り暮らししてる」 ぼそぼそと、上杉は答えた。 「いっちゃんみたいな家事能力も無いのに、この子ったら独り暮らしなのよぉ」 ……この子? さっきから先生、上杉の事ちっさい子扱いだなぁ~ いや、突っ込むのは止めておこう、話しも進まないし。
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