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なんて回想しながら、先生の日曜のお昼を思い出す。
「環ちゃん、本当に日曜のお昼は大丈夫なの?」
やっぱり心配になって訊いてみたら、先生はにっこり微笑んだ。
「大丈夫よ、正義にタカるって言ったでしょ」
うおーい、悪魔の囁き、マジだったのか~
でも、クッキーだから良いか!
「私は大丈夫だけど……」
ふと先生は、何故か上杉を見た。
「ちゃんと食事してる?」
案じながら、先生は上杉に問い掛けた。
「「?」」
俺と尊、揃って首を傾げる。
「……食べてる」
低ーく答える上杉は、多分嘘ついてる。
上杉の事をあまり知らない俺でもわかっちゃう返答だ、当然先生にもバレているだろう。
案の定、先生は盛大な溜め息を溢した。
「困った子ねぇ~」
「こうちゃん、何か事情持ち?」
尊も心配そうに声を掛けた。
「独り暮らししてる」
ぼそぼそと、上杉は答えた。
「いっちゃんみたいな家事能力も無いのに、この子ったら独り暮らしなのよぉ」
……この子?
さっきから先生、上杉の事ちっさい子扱いだなぁ~
いや、突っ込むのは止めておこう、話しも進まないし。
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