八匹目 レッサーパンダは 謳う!?

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先生――謀ったな!? 「「じゃあ、食べにお出でよ!!」」 謀られたと気付いたのは、尊と2人でハモった後だった。 上杉は父子家庭で、一人っ子。 高校合格直後にお父さんの転勤が決まり、折角受かった高校を蹴る必要は無いと、お父さんは上杉を残して単身赴任したそうだ。 息子に生活能力が全く無いのを、すっかり失念して…… まあ今の時代、食事なんてどこでも売ってるし、洗濯は洗濯機が、掃除は掃除機を使えば大丈夫だろうと高をくくっていた上杉父、息子をあまりにも知らな過ぎた。 人間として、どうよ!? そう言いたくなる位、上杉は生活能力がまるでなかった。 それは、俺の母さんと和美なんか問題にならない程に、酷いものだそうだ。 何しろ、コンビニで弁当を買う――そんな当たり前の事さえ、上杉は出来ないらしかった。 よーく聞いてみたらトマト弁当は、見るに見かねたお隣のおばさんが、これでも食べなさいとくれた物をただ持って来ただけらしい。 まじか!? そこまで酷いとは、さすがに開いた口が塞がらないぞ!? そして更に、衝撃の新事実が発覚した!!!
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