八匹目 レッサーパンダは 謳う!?

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なんだかんだやってるうちに、ランチタイムは終了に近づいた。 残すのは勿体無いとばかりに、上杉が総て食べ尽くした。 うーん、お見事! と、上杉と待ち合わせしとかないといけないね。 あれ、そう言えば上杉は、何か部活してるのかな? 「こうちゃんは、部活動してるの?」 「してない」 素っ気無い上杉の返事に、尊がちょっと笑って言う。 「こうちゃん、俺達今日は愛好会出るから、下校時間がちょっと遅いんだ」 「こうちゃん家が遠くないなら、一旦帰ってから待ち合わせする?」 「一緒に出る」 えっ、何に? 「一緒に愛好会に出る」 マジですかーっ!? 思わず尊と顔を見合せてしまったが、まあ、良いか。 良いんじゃない? だよね? うん、ハリボテ愛好会だし。 尊と意見が一致したところで、2人揃って上杉を見る。 「「じゃあ、一緒に行こうね」」 頷く上杉は、なんでか少し嬉しそうだ。 「良かったわね、面倒見てくれるだけじゃなくて、誘ってももらえて」 先生に言われ、上杉はこっくり頷いた。
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