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なんだかんだやってるうちに、ランチタイムは終了に近づいた。
残すのは勿体無いとばかりに、上杉が総て食べ尽くした。
うーん、お見事!
と、上杉と待ち合わせしとかないといけないね。
あれ、そう言えば上杉は、何か部活してるのかな?
「こうちゃんは、部活動してるの?」
「してない」
素っ気無い上杉の返事に、尊がちょっと笑って言う。
「こうちゃん、俺達今日は愛好会出るから、下校時間がちょっと遅いんだ」
「こうちゃん家が遠くないなら、一旦帰ってから待ち合わせする?」
「一緒に出る」
えっ、何に?
「一緒に愛好会に出る」
マジですかーっ!?
思わず尊と顔を見合せてしまったが、まあ、良いか。
良いんじゃない?
だよね?
うん、ハリボテ愛好会だし。
尊と意見が一致したところで、2人揃って上杉を見る。
「「じゃあ、一緒に行こうね」」
頷く上杉は、なんでか少し嬉しそうだ。
「良かったわね、面倒見てくれるだけじゃなくて、誘ってももらえて」
先生に言われ、上杉はこっくり頷いた。
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