八匹目 レッサーパンダは 謳う!?

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「こうちゃん……そんな性格で、よく喧嘩なんか出来るね~」 呆れ顔の尊。 本当に、ねぇ? 「って、痛いのやだろ? 自分が痛いのも、相手が痛いのも」 「「?」」 痛いの嫌なのに、喧嘩するの? 変、だねぇ? 矛盾してるよね? ねぇ~? 「やだから、瞬殺」 にこりん、と笑って言う上杉。 「「はい?」」 「だから、したくないけど、しないと帰れないし、でも痛いのやだから、瞬殺」 相手には、ちょっとだけ我慢してもらう――と上杉は付け加えた。 「あー、つまり、本当ならしたくないけど、売られた喧嘩を買わないと帰宅出来ないから――」 「一発で相手を倒して、喧嘩を終わらせる?」 「「と言う事?」」 声を合わせて問い掛ければ、ニコニコ上杉はこくんと頷く。 何処の戦士だぁー!? しかも、チキンでヘタレな最強の戦士だと!? 喧嘩売ってんのか!? ……買わないけど。 ふう~、と尊が溜め息をついた。 そして、こめかみを軽く揉む。 もう一度溜め息ついて、尊は真っ直ぐ上杉を見やる。 「こうちゃん、確か中間で学年8位、だったよねぇ?」 !? マジ!?
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