八匹目 レッサーパンダは 謳う!?

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「たけちゃん、マジ!?」 「うん、確かに8位だったよ? 女史の後ろに居た」 ねぇ?、と尊が確認する様に声を掛ければ、上杉はまたもこくんと頷いた。 うん、なんかさっきから、動作が可愛いぞ! じゃあなくて―― 「こうちゃん、頭良いの!?」 「偶々、ヤマが当たった」 ……チッ! イケメンの上に腕っ節が強くって、頭も良いだと!? ……ケッ、敵かよ。 「いっちゃん……」 やさぐれてたら、尊にたしなめられてしまった! しかーも、 「いっちゃん、俺の事、嫌いか?」 悲しそーに、上杉が訊ねてくる。 上杉にまで、読まれたか。 んな、顔しないで? もう! 「嫌いじゃないよ、どっちかと言うと好きだよ」 憎めないし、なんか、なんかね、デカイしなやかな黒豹って感じで格好良いし。 「こうちゃん、気にしないで。 いっちゃんって、直ぐいじけるんだから。 こうちゃんが羨ましいだけなんだよ」 尊……誰へのフォローだ? 完璧、俺じゃあないよね? 「当たり前でしょ? こんな繊細な子を落ち込ますなんて、お母さんは許しません!!」 はい!? 尊、お母さんモード発動!?
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