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なんだか恩人ばかりで、いろんな人達に助けられ過ぎだ。
守られ過ぎだよね。
皆が安心出来る様に、早く自立しないとね?
よし、頑張るぞ!
なんて考え込んでたら、やっと合点がいったらしい上杉が、
「そうか、だから2人を危険な目に合わすなって……ごめん、いっちゃんに酷い事言った」
酷く申し訳なさ気に、頭を下げた。
しまった!!
上杉は繊細君だった!!
しゅんと項垂れる上杉の頭を、俺は慌てて撫でまくる。
「気にしてないよ、寧ろ久々に聞いた言葉だったから、ちょっと懐かしい位だよ!」
「無理してないか?」
不安そうに、上杉は訊く。
「してない!」
きっぱり答えると、上杉は伺う様に尊を見た。
俺の返答が本当か、尊に確認とったのだろう。
察して、尊はにっこり笑う。
「大丈夫、いっちゃんは嘘ついて無いよぉ。 それにいっちゃんが嘘をついた時って、誰が見てもバレバレだから、こうちゃんでも解るよ?」
……誰が見てもバレバレ?
本当に?
「うん、本当」
尊はあっさり肯定する。
恥ずかしい~
あんまり恥ずかしいので、目の前の上杉にしがみついて、多分真っ赤だろう顔面を隠した。
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