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「空気読むどころか、空気を澱ます天才のお前等に言われたかないぞ!!」
鹿野が、声を荒げて反論してきた。
あんな事、言ってるよ?
失礼だよねぇ~
「確かに、失礼だな?」
「「?」」
あれ?
今、上杉が答えた?
普通の会話みたいに、話し掛けて来たような気がするけど……
まさか、ねぇ?
気の所為?
「違う! 2人の心話?、わかった!
「「!!!」」
バッと上杉を見上げる、俺と尊。
上杉が、にっこり笑った。
「「こうちゃん、凄い!!!」」
「おう♪」
嬉し気に答える上杉。
何が始まったのかと鹿野が眉を寄せているが、無視だ無視。
それよりも、上杉だ!
「こうちゃん、俺達の以心伝心わかるなんて、凄い!」
「ホントホント、どうしてわかったのぉ!?」
上杉は、ちょっと首を傾げる。
「なんとなく?」
なんとなくで、出来るもんじゃないと思うけど……?
だよね、俺達かなり努力したもんねぇ~
「読むだけだけど、出来た♪」
俺達の以心伝心に普通に答える上杉は、かなり楽しそうだ。
「「ん゙〰〰っ」」
考え込む俺と尊。
やがて、ある推測に辿り着いた。
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