八匹目 レッサーパンダは 謳う!?

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「空気読むどころか、空気を澱ます天才のお前等に言われたかないぞ!!」 鹿野が、声を荒げて反論してきた。 あんな事、言ってるよ? 失礼だよねぇ~ 「確かに、失礼だな?」 「「?」」 あれ? 今、上杉が答えた? 普通の会話みたいに、話し掛けて来たような気がするけど…… まさか、ねぇ? 気の所為? 「違う! 2人の心話?、わかった! 「「!!!」」 バッと上杉を見上げる、俺と尊。 上杉が、にっこり笑った。 「「こうちゃん、凄い!!!」」 「おう♪」 嬉し気に答える上杉。 何が始まったのかと鹿野が眉を寄せているが、無視だ無視。 それよりも、上杉だ! 「こうちゃん、俺達の以心伝心わかるなんて、凄い!」 「ホントホント、どうしてわかったのぉ!?」 上杉は、ちょっと首を傾げる。 「なんとなく?」 なんとなくで、出来るもんじゃないと思うけど……? だよね、俺達かなり努力したもんねぇ~ 「読むだけだけど、出来た♪」 俺達の以心伝心に普通に答える上杉は、かなり楽しそうだ。 「「ん゙〰〰っ」」 考え込む俺と尊。 やがて、ある推測に辿り着いた。
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