八匹目 レッサーパンダは 謳う!?

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それは、上杉の性格。 繊細(チキン)で消極的(ヘタレ)と言う、上杉の性格が関係するんじゃないかと思い当たる。 俺と尊は、用心深く(チキン)事なかれ主義(ヘタレ)。 種類は違うけど、3人揃ってチキンでヘタレ。 その共通点と、他人の心の機微に鋭い上杉だからこそ出来るんじゃないか、と思い当たる。 けどやっぱり、快挙だ!! 快挙だねぇ~ 「誉めて!!」 「「偉い偉い!」」 頭を撫でると、上杉は破顔した。 うん、可愛い! 「だから、何やってんだってーの!?」 無視されてた鹿野が、苛々しながら怒鳴った。 今度はひんやり冷たい視線で、俺達は鹿野を見返す。 「「「以心伝心」」」 「同時に答えるな、って、えっ!? 上杉、出来るのか!?」 「おう♪ 受信だけ、送信は無理だが」 自慢気に上杉が答えると、鹿野の顔が酷くひきつる。 「うわぁー、お前等もう人外! 人間、名乗るなよー!」 「「失礼な!!」」 俺と尊の抗議に、上杉も頷く。 「バンビの連れも、ナルシーの人外だろ?」 低ーく上杉が言うと、鹿野は苦い顔になる。 「反論出来ねー!」 喚いて鹿野は、自分の髪をぐしゃぐしゃ掻き乱す。
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