八匹目 レッサーパンダは 謳う!?

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あ~ぁ、と尊がいきなり声を出した。 「バンビったら、いっちゃんに要らない悪知恵つけちゃってぇ~」 「へっ!?」 素っ頓狂な声を出す鹿野を、尊は更に追い詰めていく。 「し~らないっと。 いっちゃんに変な知恵付けると、後でとんでもない事になりかねないのに~」 「……マジ、か?」 「うん♪」 良い笑顔で、尊は頷く。 ガーンと効果音が付きそうな落ち込みを見せて、鹿野は俺の肩をガシッと掴む。 「頼む……これ以上ややこしい事に、巻き込まないでくれ……」 ぶーっ、それ、俺の責任じゃないよ!! 「中谷に言いなよー!」 ぶーたれる俺に、尊が笑いながら言った。 「だよねぇ~、元々は中谷とバンビが俺達を引っ張り込んで始まった事だし、いっちゃんが何をやらかそうと、責任はそっちに有るもんねぇ~」 ブラック尊、降臨じゃー! 「黒岩、性格変わった?」 さすがに鹿野も、尊の変化に気付いたようだ。 尊はにっこりと、それはもう見事なまでに下心有り有りって感じの黒ーい笑みを浮かべてる。 鹿野が顔を、引き攣らせた。
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