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なっ、なんですと!?
「「まじ!?」」
食い付かんばかりに問い返せば、中谷がすっかり怯えながら一歩後退り、頷く。
「た、但し、条件が有る」
中谷はちらりと鹿野を見、頷いた鹿野が続ける。
「勿論、仲間になる事ーそれが条件だ」
なんと、やはりそうきたか!!
だろうね~
欲しいけど…
伊織 怖いし…
でも、欲しいね~
でも、死にたくないね~
「「か、考えさせて下さい!!」」
兎に角、時間が欲しい!!
じっくり相談しないと、絶対後悔する!!
ふーん、と鼻を鳴らした鹿野は、ストラップをちらつかせながら、チロリと横目で俺達を見た。
「まあ良いけど…余り待てないんだよなぁ~」
時間制限が有るのか!?
追い詰め作戦か!?
パニクる俺達に、中谷が優しく肩を叩いてきた。
「明日の同じ時間まで、返事を待とう。 それ以上は待てないし、待たない」
ぽんぽんと叩かれてた肩が、ぎゅっと強く握られた。
い、痛い…
「明日また、此処で会おうか?」
ええー、また此処ー!?
遠いんだけど…
「もっと近場になりません?」
恐る恐る提案してみるが
「無理」
あっさり却下されてしまった。
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