一匹目 レッサーパンダは 来る!?

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「近場で動いてたら、美原に気付かれるだろうが!」 馬鹿か、と鹿野に言われてしまった。 そりゃそうだよな~ 「解りました」 呑むしかないか…… 取り敢えず帰ろうと踵をかえして、思い出した!! 「俺達のアドレス、誰から聞いたんですか?」 だだもれ個人情報の流出先を聞いとかないと、また秘密を漏らされたら大変だ。 「えっ、成瀬の妹だけど?」 うわぁ~、犯人、身内かよ!? 「和美ちゃん、やってくれるね~」 「あいつ、最低!!」 頭痛くなってきた…… そして、鹿野にだめ押しされた…… 「成瀬の妹、50円で売り付けたぞ」 やすっ!! ってか、やっぱり50円なのかよー!? 「「俺達って、やっぱり50円なんだなあ~」」 はあ~、と溜め息ついたら、なんか悲しくなってきた…… 「兎に角、良い返事を待ってるからな?」 バイバイと手を振る鹿野の横に並び立つ中谷に、思い出したもう一つの疑問をふってみた。 「そういえば、ロッカーはあったの?」 「……あった」 物凄く渋い顔で答える中谷。 鹿野が更に詳しく答えてくれた。 「3年の女子トイレの中にな」 伊織、こわっ!!
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